Care

角質ケア

ガサガサした皮膚それって角質かも?

素足になった時に足裏のガサガサが気になる方は多いでしょう。中には「足裏のガサガサが気になって裸足になれない」という方もいるかもしれません。身体の中でも、足裏はガサガサしがちな部位です。足裏の表皮にある角質層が乾燥し、ターンオーバーが乱れることが原因で起こるのが足裏のガサガサです。足裏の中でも特にかかとは角質層が分厚く、硬くなりやすい部分です。そのため、かかとのガサガサがストッキングにひっかかったり、ひび割れを起こしたりして悩んでいる方も多いのではないでしょうか。足裏のガサガサをそのままにしておくと、ひび割れで痛みや出血を伴うこともあるため、正しいケアが必要です。一方で、間違った対処をすると、かえって症状が悪化してしまうことも。足裏のガサガサを解決するために、原因や対策を知っておきましょう。

角質の原因は?

足裏のターンオーバーが乱れる一番の原因は「乾燥」です。そもそも足底の皮膚は他部位に比べて分厚く、皮膚のターンオーバーが遅いのですが、加齢によりさらに遅くなります。また荷重による刺激が加わること、さらに足裏には皮脂を分泌する皮脂腺がないため、油分が出ない分乾燥しやすいという側面もあります。加えて、足裏のガサガサは「外的刺激」によって引き起こされる場合もあり、運動や合わない靴などが原因で足に負担がかかり、皮膚を守るために角質層が硬くなるのです。足裏のガサガサを長時間放っておくと、ひび割れが起こりやすくなります。また、乾燥している状態の肌はバリア機能が低下しているため、そこから細菌が侵入し、水虫などの感染症にかかってしまうこともあります。

角質はどうやってケアするの?

足裏のガサガサを解決するには、「洗浄」「除去」「保湿」のステップで正しくケアを行う必要があります。まずは足を清潔な状態にして、余分な角質を取り除き、皮膚を乾燥から守るために保湿しましょう。

Step.1
洗浄

しっかりと泡立て、つま先からかかとの隅々まで洗い、清潔な状態にします。特に、足の指の間や爪の間は汚れが溜まりやすい部位なので、しっかりと洗いましょう。

Step.2
除去

角質の分厚くなった部分を取り除きます。この際、皮膚のダメージを防ぐため、優しく効果的に除去できる目の細かいやすりを使うことが大切です。目の粗い軽石は角質を削りすぎてしまい、出血や傷のもととなるので避けましょう。

Step.3
保湿

足を乾燥から守るには、クリームなどで保湿してあげることが大切です。クリームにも色々な種類がありますが、乾燥が特にひどい場合は、尿素やサリチル酸といった角質を柔らかくする成分を含むクリームを使用することをおすすめします。

一方で、保湿しすぎも良くありません。足を保湿しすぎると白くふやけ、細菌が付着しやすくなるからです。また、足の指の間が乾燥することはあまりないので、クリームを塗る際は指の間を避けると良いでしょう。

ドクター/理事長 久道 勝也

ライター/八木 麻里恵