Care

足のニオイ

足の臭いが気になる

足の裏は身体の中でもとくに悪臭を発しやすい部位です。また、外出先では常にストッキングや靴を履いているため汗で蒸れやすく、嫌な臭いが漂いやすい部位でもあります。自分の足の臭いは、一日履いた靴やストッキングの臭いをかげば分かります。外出先では気づかなくても、靴やストッキングから悪臭が漂えば、足から臭いが発生していることになります。足の臭いを放置していると、恥ずかしい思いをすることがあります。たとえば、人前で靴をぬいだ時に「足が臭わないかな?」と不安になったことがある人は多いでしょう。自分だけでなく、周囲の人が不快な思いをしないよう、足の臭いが生じる原因とその対策について知り、日頃から足の臭いをセルフケアしていきましょう。

足の臭いの原因は?

私たちの身体には、アポクリン腺とエクリン腺という2種類の汗腺があります。アポクリン腺は脇などごく一部の部位にあるのに対し、エクリン腺は体中にあります。とくに、エクリン腺は足裏に多く密集しており、その汗腺の数は両足でおよそ25万ともいわれています。そのため、私たちの足はなんと、一日にコップ一杯以上の汗をかく場合があります。足が臭う多くの原因は「汗」にありますが、汗自体に臭いはありません。足にもともと潜んでいる常在菌が汗と混ざり、分解されることで「イソ吉草酸」(イソきっそうさん)をはじめとするニオイ物質が発生し、足裏特有の嫌な臭いが生じるのです。細菌やカビはジメジメした場所を好むので、汗が多ければ多いほど増殖します。そのため、多汗な人ほど足が臭いやすいといえるでしょう。臭いの原因は汗ですが、「汗をかかないように気をつければいい」という考えは正しくありません。汗は体温調節や肌を滑らかに保つ働きがあるので、汗をかくことを避ける方法は好ましくないのです。多汗で足の臭いが気になる方は、ニオイ菌が増殖しないよう、汗をかきっぱなしの状態にしないようにしましょう。一方、汗ではなく、「水虫」や「点状角質融解症」といった皮膚病によって足の臭いが発生している場合もあります。足の臭いがあまりに強い場合は、一度皮膚科でみてもらうことをおすすめします。

足の臭いはどうやって対処する?

自分でできる足の臭い対策として、足専用の制汗剤を使用するのがおすすめです。お出かけ前に制汗剤を吹き付けることで、汗をかきにくくなります。多汗な方の場合は、外出先でもこまめに制汗剤を使用しましょう。そのほか、足専用の消臭スプレーの使用も足の臭い対策として効果的です。お出かけ前に殺菌・防カビタイプの消臭スプレーを吹き付けておくと、汗をかいても殺菌成分によってニオイ菌が減り、嫌な臭いが生じにくくなります。制汗剤や消臭スプレーを使用するほか、通気性がとくに悪い革靴やハイヒールをよく履く場合は、消臭効果のあるインソールも入れることをおすすめします。足元がさらに快適になると同時に、殺菌成分によってニオイ菌が減り、外出中も足の臭いを防げます。このように、外出前と外出中に足の臭い対策をすれば、より清潔な足をキープすることができます。

ドクター/理事長 久道 勝也

ライター/八木 麻里恵