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靴ずれまめ

靴ずれまめありませんか?

新しい靴やヒール、サンダルなどを履いている時に、靴ずれに悩まされたことはありませんか。せっかくお気に入りの靴を履いていても、靴ずれを起こしてしまうと楽しい時間が台無しになってしまいますよね。靴ずれは、文字通り靴と足がずれることで起こります。さらに、靴ずれによってすれた皮膚に液がたまると、水ぶくれを起こして「まめ」になります。まめを放置しておくと、患部からばい菌が入り、感染症を起こす可能性もあるので注意が必要です。靴ずれやまめができる原因や予防・治療法を知り、正しいケアを行っていきましょう。

靴ずれの原因は?

靴ずれが起こる原因は主に3つあります。

足に原因

足の骨格やアキレス腱のかたちが変形していると、どのような靴を選んでも靴ずれが起きてしまいます。例えば外反母趾で骨が出っ張っていると、出っ張った部分が靴にあたってまめができやすくなります。扁平足があると通常の靴のサイズに比して足幅がおおきくなるので、足幅に合わせて靴を選ぶと、足長に比べて長すぎる靴となり、歩くたびに足が前にずれてしまいます。また、足の大きさに左右差がある場合も、片方の足だけに靴ずれが起きます。

靴に原因

靴のサイズが合っていないと靴ずれを起こしやすくなります。小さすぎる靴だけでなく、大きすぎる場合も靴ずれのもとになります。靴の中で足が前に滑り、つま先側が圧迫されやすくなるからです。靴のサイズが原因の場合は、足にフィットする靴に履き替えたり、インソールや中敷を入れたりして足にフィットさせることが大切です。

靴の履き方に原因

足に合った正しいサイズの靴を選択しても、きちんと履くことが出来ていなければこれも靴ずれの原因になります。靴を履くときには、まず踵をトントンと地面に打ってヒールときちんと合わせる。靴ひもは毎回しっかり結びなおす。このようにして初めて靴が足にフィットするのです。

靴ずれの予防治療法は?

靴ずれは前述の通り、靴と皮膚があたってずれることで起こります。そのため靴ずれを予防するには、足にフィットした靴を選んだり、歩き方や姿勢を改善したりするなどの対策が欠かせません。しかし、足のかたちが変形しているような場合は、どのような靴を選んでも靴ずれが起こりやすくなります。そういった場合は、靴ずれが起きやすい部位にあらかじめ保護パッドなどを当てておきましょう。なお、保護パッドが厚すぎると靴と皮膚があたりやすくなり、かえって摩擦が起きやすくなってしまうため、薄く滑りの良いフィルムのような素材の保護パッドを当てることをおすすめします。水ぶくれができてしまった場合も、破らずに保護パッドなどを当て、患部を外部からの衝撃から守ることが大切です。水ぶくれになったまめは、針などで破くと痛みが和らぐことがあります。しかし、傷口からばい菌が入ると感染症を起こす可能性があるため、破るなら病院で行った方が安全です。もし水ぶくれが破れてしまった場合は、傷口からばい菌が入らないよう、清潔な状態を保つことを意識しましょう。万が一ばい菌が入り、膿んで赤く腫れてきてしまった場合は、すみやかに皮膚科を受診してください。

ドクター/院長 菊池 守

ライター/八木 麻里恵