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うおの目たこ

うおの目たこができてしまう・・・

足の裏に「うおの目」や「たこ」ができると、靴にあたって歩くたびに痛いですよね。うおの目やたこは放っておくと、見た目が不潔なだけではなく、重症化して歩けなくなるほどの痛みが生じることもあります。また、うおの目やたこは再発しやすく、根本的な原因を解決しない限り、再発する可能性が高いです。うおの目・たこができる原因や、どのように対処すればいいのかを理解し、美しい足裏を目指しましょう。

うおの目たこの原因は?

うおの目やたこは、足の摩擦や圧力によって形成されます。ほとんどの場合、合わない靴による摩擦や圧迫が原因です。女性の場合、ハイヒールなどの幅が狭い靴も、うおの目やたこが形成される原因となります。さらに、外反母趾のような骨が尖っている部分も、靴との摩擦によって皮膚が硬くなりやすいです。足裏の皮膚の一番外側には角質層と呼ばれる硬い層があり、その下に表皮・真皮があります。足裏の一点に圧力や摩擦といった「繰り返しの刺激」が加わった時、角質層が外側に向かって膨んだものがたこです。一方うおの目は、足裏の一点に集中した圧力がかかることで角質が真皮にまで食い込み、中心に魚の目のような芯をつくります。どちらも足裏にかかった過剰な圧力から皮膚を守るために角質が厚くなっている状態ですが、皮膚の上部が分厚くなった状態がたこで、下部が分厚くなった状態がうおの目だといえます。うおの目やたこは、角質除去などのケアを早めにしてあげることで予防することができます。日頃から足をよく観察し、角質が厚く硬くなっている部分があれば、目の細かいやすいで削ってあげたり、尿素やサリチル酸といった角質を柔らかくする成分を含むクリームを塗ってあげたりすると良いでしょう。また、保護パットを当ててあげれば、摩擦を防ぐことができます。もちろんサイズの合った正しい靴の選択、そして正しい靴の履き方をすることも重要なポイントです。

うおの目たこはどうすればいいの?

初期の段階で痛みがあまりない場合、うおの目やたこはセルフケアで除去することができます。前述の通り、角質が厚く硬くなっている部分を削ったり、クリームで角質を柔らかくしてあげたりすることをおすすめします。あまりに痛みが強い場合は無理に除去しようとせず、皮膚科専門医を受診してください。しかし、うおの目やたこを除去できたとしても、根本的な解決にはなりません。合わない靴や歩き方の癖によって足が摩擦や圧力を受け続ける限り、再発する可能性が高いからです。再発を防ぐためにはまず、自分に合った靴を選ぶことが大切です。シューフィッターのいる靴店などで足にフィットした靴を選んでもらうなど、靴のサイズを見直すと良いでしょう。靴底が薄いと地面からの圧力が強くなるため、クッション性のあるインソールを使うのもおすすめです。また、うおの目やたこができやすい部位を把握することで足の使い方を推測し、アンバランスな姿勢や歩き方を改善することも大切です。

ドクター/院長 菊池 守

ライター/八木 麻里恵